2001年05月31日(木)
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ロボットカミイの脅威
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古い日記からずっと読んでいる人は知ってるだろうが、
というか、下手したら大ファンなんだろうが、
さっかにはバカ(作戦名)という友人がいる。
バカと私は高校3年間、同じ部活で暮らした仲だ。
ある日の放課後、やつは部室に空きダンボール箱を発見。
危険な香りがただよった。
そして次の瞬間!
奴は頭からそれをかぶった。
こうして、お手軽ロボットカミイ体験を果たしたバカ。
しかし恐怖はそれで終わりではなかった。
そのまま奴は走った。
「あははははははは!!」
こだまする笑い声、
迫り来る、足のはえたダンボール箱!!
人類はこの光景に、いったい何秒耐えられるのか?!
「ぎゃーーーーーーー!!!!」
当然私は、走って脱走。
バカは調子に乗って追撃!!
ってなんで?! 見えてねーくせに!!
「うひゃははははあははは!!!」
悪魔が!
悪魔が!
悪魔が!!!
私が教室の前のドアから廊下へ飛び出すと、
教室の後のドアからバカも飛び出した!
「はははっ!」
「来るなーーーーーー!!!!
まじで来るなーーー!!!!」
「うひゃははひゃははあははは!!!」
だだだだだだだだだだだだだだだだだだ
見ていた友人たちも、恐怖のあまりこう言った。
「なんか楽しそうだね〜」
……。みんな。
他人の助けなんかなくっても、
立派に生きてゆける大人になろうね。
そしてしつこく、バカの追撃は続く。
私が右へ行くと右へ、
左に行くと、左へ。
私の進路を見えてないのに正しく妨害するバカ。
足が見えるらしい。
それに気づいて私が一瞬うろたえた、その時!!
奴は正面から迫ってきた。
胸の奥にあふれ乱れる、
これまで人生で味わったこともない、焦り、恐れ。
そうか、
これがあの、
「脅威」ってやつなのか。
死にゆく自分を見た。
私は思わず手を出して、ダンボールを叩いた。
どぐっ。
……。
「いたあーーーーーーーーーーーう!!!!」
ダンボールを脱ぎ去り、じたばたともがき苦しむバカ。
内側に顔面をぶつけたらしい。
悪魔を撃退。
ばんざい。
ばんざい!
そしてその時、やっと落ち着いて、真実に遭遇。
「そういえば、君が入ってたんだっけ」
私はバカにいちおう謝ったが、
どう考えても箱をかぶったまま迫ってきたバカが悪い。