小馬鹿なさっかの処刑人日記
GET TO HEAVEN.
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2001年08月17日(金)
じじいマンの風呂

さぼったなあ。うん、実にさぼった。
こうして日記をさぼっていると、
実にすがすがしい爽快感がやってきて、
私を優しく包んで運んでいってくれるのです。
ですからやめられまひぇん。

さぼった言い訳。大阪帰ってた。
まあ、わりと良い理由なんじゃないかと思うんだよ。
ねっ? どんなかんじ?
おばさんのノートでカキコしてたやんか、とか、
お前日記サイトのIDとパス覚えてるやんか、とか、
そういうことは、みんなもう大きいんだから、
いっちゃだめです。しっ!

そこで大阪ネタでつなぐ。

うちのじいさんち。
じいさんちは下町のぼろ屋の木の狭い家で、
ここに暮らす者は多様なサバイバル能力を要求される。
以下にその攻略法を記す。

最大の難関は風呂である。
ここの壁は、昭和の時代の質の悪い、
タチの悪いコンクリートが、
べた、と塗ってあるだけである。当然シャワー無し。
あまり壁の上のほうを濡らしたり、
強く手をついたりすると崩壊する。
そのために人類は、
湯が高くはねないように気をつけなくてはならない。

脱衣所となるのは、戦前からある木の戸で区切られた、
廊下からの入り口と、風呂場の入り口までの、
訳90センチ四方の空間である。
棚があるのでさらに狭い。
ここで服を脱ぐのは実は簡単だが、
それから風呂に入るとき、人類は必ず頭をぶつける。
高さ1.2mほどの入り口をくぐる度胸が試され、
星が見える風呂として名が高い。
……わけあるか、あほか。

続いて、じいさんちの風呂場は何故か、
着る服とかバスタオルとか乾いたものを置いておくカゴが、
風呂場の中にある。
名探偵コナンもこの謎に挑んだが挫折した。
じいさんち最大の難関である。
ここを攻略できないレーサーに明日はない。

つまり入浴者は、
端に置いてある自分の服がぬれないように、
細心の注意を払う必要があり、
同時に高いところまでお湯がはねないように、
むちゃむちゃ注意を払う必要があり、
さらにうっかり覗かれないように窓を閉める必要がある。
全てが終わって風呂をあがるとき、
人類はほっと気が抜けて、再び頭をぶつける。

この技術指導が役立つ日は、
きっと永遠に来ないだろう。
君たちもはやく寝なさい。

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 noted by さっか