さぼったなあ。うん、実にさぼった。
こうして日記をさぼっていると、
実にすがすがしい爽快感がやってきて、
私を優しく包んで運んでいってくれるのです。
ですからやめられまひぇん。
さぼった言い訳。大阪帰ってた。
まあ、わりと良い理由なんじゃないかと思うんだよ。
ねっ? どんなかんじ?
おばさんのノートでカキコしてたやんか、とか、
お前日記サイトのIDとパス覚えてるやんか、とか、
そういうことは、みんなもう大きいんだから、
いっちゃだめです。しっ!
そこで大阪ネタでつなぐ。
うちのじいさんち。
じいさんちは下町のぼろ屋の木の狭い家で、
ここに暮らす者は多様なサバイバル能力を要求される。
以下にその攻略法を記す。
最大の難関は風呂である。
ここの壁は、昭和の時代の質の悪い、
タチの悪いコンクリートが、
べた、と塗ってあるだけである。当然シャワー無し。
あまり壁の上のほうを濡らしたり、
強く手をついたりすると崩壊する。
そのために人類は、
湯が高くはねないように気をつけなくてはならない。
脱衣所となるのは、戦前からある木の戸で区切られた、
廊下からの入り口と、風呂場の入り口までの、
訳90センチ四方の空間である。
棚があるのでさらに狭い。
ここで服を脱ぐのは実は簡単だが、
それから風呂に入るとき、人類は必ず頭をぶつける。
高さ1.2mほどの入り口をくぐる度胸が試され、
星が見える風呂として名が高い。
……わけあるか、あほか。
続いて、じいさんちの風呂場は何故か、
着る服とかバスタオルとか乾いたものを置いておくカゴが、
風呂場の中にある。
名探偵コナンもこの謎に挑んだが挫折した。
じいさんち最大の難関である。
ここを攻略できないレーサーに明日はない。
つまり入浴者は、
端に置いてある自分の服がぬれないように、
細心の注意を払う必要があり、
同時に高いところまでお湯がはねないように、
むちゃむちゃ注意を払う必要があり、
さらにうっかり覗かれないように窓を閉める必要がある。
全てが終わって風呂をあがるとき、
人類はほっと気が抜けて、再び頭をぶつける。
この技術指導が役立つ日は、
きっと永遠に来ないだろう。
君たちもはやく寝なさい。