小馬鹿なさっかの処刑人日記
GET TO HEAVEN.
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2001年08月26日(日)
うぃずみい

まいど。たべぱんだです。
今日もよくたべてます。

小姐んちに泊まりに行ってお風呂に入ったら、
降り注ぐシャワーの中、腕に時計がついてた。
……。
いや、ため息をつくのはまだ早い。
ものは考えようなのだ。
これがもし首についていたら、それは間違いなく一大事だ。
でも腕時計が腕についてたなんて、当然のことじゃないか。
納得できる。すごくありえるシチュエーションだ。
がんばれ自分。
ガッツだ自分。
時計を戸のそばへ置く。

さて、お風呂上りに戸をあけたら、
スジャーーーッ
という音がした。
そういう戸なんだと勝手に納得していたら、
ガクチャッ
という音がした。
見ると、スライドさせた戸が腕時計をはさんでいる。
これこれ悟空、放しなさい。

ひろって文字盤をふくと、
時計は無邪気に一生懸命、かちかち針を動かしている。
まるでこう言っているようだった。
「めげてる暇なんかないぜ?
 なーんてよく、俺のじいさんが言ってたもんさ。
 さ、ぼくの顔をおたべ?(犠牲の精神)」

それから部屋に戻って小姐に話したところ、
彼女は軽やかな笑顔を浮かべ、こんな返事をしてくれた。
「またか」

時計を見下ろすと、
さっきとはうって変わって、惰性で針が動いてる。
こう言われているようだった。
「お前、ばかじゃねえの」

ばっかでーーーす。

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 noted by さっか