2001年11月27日(火)
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広島の帰りのニュータイプ 改
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この世には、松本という苗字の人が沢山いる。
さっかにとって、通算3人目の松本ともだちにあたるのが、
これから紹介する「映研の松本君」だ。
彼は広島出身である。
「飛行機で帰るから」と言って親から帰省費をもらっては、
普通列車を乗り継いだりして差額を着服している。
地道っていうか、やってること派手っていうか、
なんとも言いようのないナイスガイだ。
ある日松本君は、先輩を夕食に誘っていた。
「安くて多くて、うまい店があるんスよ」
先輩に「へえー、どこ?」と尋ねられた松本君。
自信満々で『洋服の青山』の看板を指差して、
得意満面でこう言った。
「あそこに見える、『制服の青木』の隣です」
彼はナイスガイだが、彼の目は節穴だった。
先輩はひとしきり笑ったが、
ついにおもしろさより空腹がまさり、話題をもとに戻した。
「そんなにいいのか。じゃあま、ちょっと行ってみるか。
大したこと無かったらぶっとばすぞ」
これに対して松本君は、自信満々で派手にリアクション。
「何を言うんスか!!
あの店はいま、まさに、俺にとって、
マイ・レボリューションなんスよ!!」
レボリューション……?
先輩もさっかも、木も風も星も月も2秒止まった。そのあと笑った。
マイ・ブームとかじゃなく、
レボリューション?
革命?
その店は、君にとって今、革命なのか松本?
我々が爆笑していると、松本君はばつが悪そうにこう言った。
「レボリューションなんスよ……」
意味不明。
彼はナイスガイだが、英語力は不足ぎみなのだ。