きた!!! ついにきた!!!
季節柄、お日柄もよく、おなじみの事件がおきた。
代ゼミでバイト中。さっかはPCとプリンターの間を往復していた。
毎度のことだが、私はいつもぱたぱたしている。
そのほうが忙しそうに見えるからだ。
(皆PC関係の疑問を全部私にぶつけるため、
かなり忙しそうでないと遠慮してくれない)
そしてその日は、やたらとダンボールいっぱいの資料が、
事務所全土に所狭しと並べられている日だった。
<PC→プリンターへの道のり>
イスを左に回す → ダンボールの山 → 出れねえ!
イスを右に回す → 遠回り → でも仕方なく立つ。
歩きはじめる → ダンボールの山 → 邪魔〜。
歩き続ける → ダンボールの罠 → 小さかったのであなどる。
さっかは左のダンボールを左足でひょいと避け、
次に右のダンボールを右足でひょいと避け、
そのまま進もうとした。
あっ
右足ひっかかってる〜。
どしゃっ
こけた。
しかしさらに悪いことに、っていうか面白いことに、床、つるっつる。
しゃ〜〜〜
滑った。
その先にはカウンターがある。
カウンターの下は棚になっていて、貸出用ノートなどが入っている。
そこまで数十センチ。
ごしゃっ
………。
ネタになってしまうま!!!「やべ、かっこわる!」と、恥らい半分、
「きたーー!! ネタきた!!」と、ガッツポーズ半分、
さっかは頭上の世界を見上げた。
デスク。
ここは影。
誰も見てねえ!!
こけ損? さっかめっちゃ頭打ち損???
「だいじょうぶ?!」
「わ〜、だいじょーぶ〜?」
微妙に声だけ飛ばしてくる、事務所内のヒト科ヒト。
あー、みっともな……。のろのろ復帰。
持ってた紙が、くちゃっとなってた。がっかり。
しかし正直に感想を述べる。
さっか 「私はよくこけるので、
今までここでこけなかったのが不思議なくらいなんです」
ヒト科 「え、でもいま、頭打たなかった? だいじょうぶ??」
さっか 「ああ……。よく打つので慣れています」
冷静だ。
よくある事だと思っている、さっかが一番冷静だった。
さっか素早くプリンターから印刷物回収。
まわりはびびっている。
わりと異様な光景?
そういえば去年、学校の階段(石)から落ちたのも、ちょうど今頃だった。
そうだよ。そういう季節なんだよ。
あの時はヨシチェンコさんに養護室の場所を尋ねたっけなあ……。
ヨシチェンコさん 「これは……傷が残るかもしれないね。
すごい深いけどだいじょうぶ?(静かに焦ってる)」
さっか 「ああ……。よくあることですから。でもほら、勲章ですよ」
転んだ傷でも勲章だろうか?
ひょっとしてさっかが、
パニックな出来事に直面しても落ち着き払っているのは、
つまり、
混乱してるのか?
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