「今日はこれをネタにしよう!」とか思っていても、
帰るまでに忘れてしまって、結局ネタがない。
かといっていちいちメモるのはカッコ悪いし。
ネタなぁー。ネタ、ないなあ。
とか考えながら、夜道を歩いていた。
あれ、おかしいな、バス停からうちまでは2分だ。
歩いてるなあ。
歩いてるねえ…。
一つ手前のバス停で降りてるもんねぇ……。
何事もあとからあとから事後処理ばかりの生活。
こんなことではイカん!
鬼も笑っちゃう来年派さっかへの脱皮をめざすさっか。
の、大いなる挫折の物語。
「スロースターターなんだよ」
言いたい言葉、No.1。
で、まあ、その夜道の途中、
道の脇に一台のワゴン車が止まっているのを見た。
運転席と助手席に若い男が一人ずつ。
何かを待っているような、アヤシイ雰囲気。
さっかは疲れて空腹だってたので、すごくびびった。
そのドアが突如、ガーッ!! とかって開いて、
飛び出した連中に殴られたり盗まれたり、
脅されたり捕まったりしたら、もうどうしよう、
どうしようどうしよう?! どうすんべえな!!
とか考えていた。
心臓ハアハア、呼吸バクバク。
変質者の描写ではない。
さっかは、走った。
とてつもなく、遅く。
がんばった。
私が犯罪者なら、
このもたもた走ってる奴をこそ、ズバリ狙うでしょう。
さっかは傘を握り締めた。
いざとなったらこれで、敵の腹を突いて逃げるのだ。
ただし、突く前に捕まれてしまったら超大変に違いない。
すぐ手を離して逃げる心構えも必要だ。
今度は落としかけた。
勝手に忙しい。
何事もなく、ただいま。
命って大事だねえ。
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