うちの近所で２４時間輝いていた
「ファミリーマート若松町支店」 が、
真に勝手ながら９月１日で閉店するらしい。
店に入ると、棚のほとんどが空だった。
「この棚　全部５０％引き！！」という文字が、
あちこちに悲しく踊っている。


私は、最後に何か買って行ってあげようと考えた。
十数年間もの間、お世話になったのだから当然だ。
そして私は最後の買い物に、
「キットカット　１０個入りお買い得パック」
を、選んだ。


定価だった。


ホントにまことに勝手だ。




このコンビニの店長は、
いつもは奥の部屋から出てこないのだが、
今日ばかりはさすがに寂しそうに、黙々とレジを打っていた。
彼は十年前、チーフとしてここに勤めはじめた。
それがいつからか、名札が店長になっていた。
この店への思い入れも、人一倍強いことだろう。
そして、彼はほんとうに、
グリコ・森永事件の「キツネ目の男」に似ている。


前店長は他殺か？

今こそ使いたい、美しい日本語。

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