高熱を出しました。
夢を見ました。
夢の中でさっかは、
「酒は百薬の長だ」と叫び、
ビンからカクテルを飲み干しました。
やがて頭がぼけーっとし始め、
くわんくわんほよーん、どわわわん、
という感じになりました。
高熱が出ていたものと思われます。
続いて夢の中でさっかは、
幼馴染がうちの冷蔵庫の前にいるのを見ました。
彼女は心配そうに、
「熱あるんだって? 大丈夫?
プッチンプリン食べたほうがいいよ!」
と言いました。
(…なんでこいつがうちにいるんだ?)
とか考えていると、
彼女はさらに言いました。
「ほんとにプリン食べたほうがいいよ!
プッチンプリン効くよ!
うちに沢山あるよ、うちくる?
食べなよ!」
目が覚めました。
おかんが買い物に行くと言うので、
さっかは当然、熱にうかされつつ、
「プリン…。……プッチンプリン買ってきて…」
と、何度もうめきました。
その冷たい喉越しは、
熱っぽい身体を内側からなぐさめてくれました。