今日の昼、これは書かねば、というネタを見つけた。
それで今、日記編集画面を開いて、そしてびっくり。
ネタ忘れた。
人間って、なんて不完全な存在なんだろう──
とりあえず話題を変えよう。始まってすらないが。
明日私は、携帯電話を買い換える予定なのだ。
そのハシャギッぷりは、周辺人物がウザがるほど。
もうドッキドキにゃふん。
思い返せば2年半前。
パカッと開く携帯電話をどーしょーもなく渇望し、
親権承諾書を握る母親を拉致連行同伴させて、
ギラギラ目を血走らせながら携帯屋に乱入したのだった。
店員はたじろがなかった。奴らも商売だ。
私は、あまりガッついては店員に裏をかかれると思い(?)、
つとめてクールに、
「パカッと開くやつがいいんです。パカッと」
と詰め寄った。
さらに、つとめて無関心に、
「メール機能が充実してるやつがいいんですが」
などと具体的なアドバイスを求めた。
店員はクールにこう答えたものだった。
「それじゃもう、
メールが何文字まででも受信できる、
AUっきゃぁないですね」
そういうわけでAUっきゃぁなかったさっかだが、
言いにくいが、
とにかくAUっきゃぁなかったさっかだが、
AUは機種開発が遅れていた。
Jフォンに負けじとドコモがCCDカメラを導入した時、
AUにはカメラがなかった。
思えば、インターネットの世界でも、
EZwebが一番王道っぽい技術を使っているのに、
ドコモやJフォンの邪道っぽい技術にシェアを奪われ、
英雄なのに脇役という、邪道っぽい環境に追いやられていた。
村八分だった。
でも新機種出たのさ。ついたのさ。カメラ。だから買うのさ。
「写メールで激写」、などという不穏な言葉や、
例の不審な人間関係を描くイタい車内広告や、
周囲を取りまく、あのつぶらな1つ目、モノ・アイなどが、
大きく私の心をピキュリィーンと揺るがし続けていた。
撮るのだ。AUならフォトメール送信6円なのだ。
買うのだ。送るのだ。
誰にも止められないのだ。私は幸せになるのだ。
ここまで長々と語ったことで、
読者諸君は最近私がウザがられている原因を、
その身をもって理解したと思う。
実際、なんの訂正も加えずに、
この日記を追加する気でいる我と我が身が信じられない。
まさに今さっかの精神状態は、
ストロベリーミルクチョコレートドメスティックアタァーック!!
という感じ。
もはや何故自分がここに生まれて生きてきて、
先週のレポートのために借りた本をまだ図書館に返していないのか、
それすらわからない。
何故、トム・クルーズはジッとしてても笑い顔なのか、
何故、和泉元彌は知っているのか、それもわからない。
さあ、みんな、おやすみ。
私はよりよい場所へ行くのだ。
こうして人は皆、木漏れ日のような幸福を求めるわけであり──
私は携帯電話を買うのだ。