ひつじちゃんが来て、うちで一泊して行った。
うちのおかんが「アボリジニ」という言葉に反応し、
必ずレベルで「溺れ死に」と返してくるのは、
我が家の日常茶飯事である。
そこで私が「またかよ!」とキレる事もまた、
我が家の日常茶飯事である。
しかしこの日は、おかんが「溺れ死に」と言ったので、
新しい発想を持って私が「アボリジニ」と返してみた。
この斬新な展開に、おかんは、
「友達がいるからと思って我慢したのに」と不満爆発。
ひつじちゃんは笑いすぎて呼吸困難。
そんなに面白いか。
他所の日常茶飯事って。
夜は夜で、私の高校時代の友人・バカ(作戦名)が、
授業中に書いていた私宛の手紙に大ウケ。
今また読み返してみるとどれもこれも面白い。
読み上げると、私のベッドでひつじちゃんがジタバタ。
「待って、待って!!」
はぁ、はぁ。
「…よし、私頑張る」
再度読み上げると、またジタバタ。
こっちもこっちで面白い。
朝方、ひつじちゃんが睡眠をとりはじめたので、
私はその間に、
机で原稿を進めたり、
朝のベランダで空をみつめながら小鳥の声をきいたり、
風と光を食べたり、
カーペットの上で数分意識が途絶えたり、
また原稿を進めたりした。
やがてひつじちゃんが目覚めたので、
指示を出してから1時間仮眠。
目覚めると、枠線やベタが仕上がっていた。
…感動した。
「今まさに私、
眠てる間に仕事をしてくれる小人さん状態だなって思ったよ」
いいえ、貴方は寝てる間に私を天国へ連れていって下さる天使様ですよ。