【復活!】ダイエットなDIARY
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2001年01月20日(土) いまさらながら。




ウタダヒカルのCDを買ってきた。
中古ショップである。

ファースト・アルバム(多分)と最近のシングル(た、多分ね)である。


今日は都内で用事があったので、車の中でずっと大音響で聴いていた。
用事を済ませた帰り道も、雪の降りしきる高速道路でずっと聴きながら帰った。
これがウタダヒカルをちゃんと聴いた初めての体験である。

音楽それ自体に関していえば、「オートマチック」は内容的にまるで演歌であるし、コンピュータだけで作ったようなデジタルなサウンドはどうもチープでいただけない。
また、スティングをまるまるパクったメロディラインの曲などがあって、さほど感銘は受けなかった。

しかし、それらの欠点をおぎなって余りあるほど、ヴォーカルはいい。
とてもいいのである。

陰影に満ちた歌声の時も、どこか素直でまっすぐな声の時も直接心に響いてくる。
小娘が歌っているとは思えないほどいい。
しかし、やはり彼女は小娘に間違いないのだから、これは驚くべき才能である。


こんなにすごいヴォーカリストが出てきたのにもかかわらず、返すがえすも残念なのは日本のポップ音楽に蔓延しているパクリ癖である。
これは音楽に関してだけではなく、映画にしてもTVにしても娯楽一般に蔓延している。
残念なことである。
ニセモノがまかり通る世の中は、新しい才能をつぶしてしまうからだ。
なぜなら、パクリでしかないものも同じ評価と名声を得てしまうからだ。
何かを創造することはとても厳しく大変なことである。
パクリでも同じ評価なら、本当の創造を絶えず貶めていることになるのである。


ともかく、いまさらながらウタダヒカルがマイブームである。
ヴォーカルだけにひかれてCDを買うオレのようなファンもいるのかもしれない。
といってもおそらくこれからも中古屋だと思うが。
CDを買う金が惜しいわけではない。
この歳で独身でいると、CD代ぐらいには困らないのだ。
中古屋で買うのは、パクリに正規の金は払えない、というささやかな抵抗なのである。
小説でいえば、ハードカバーの新刊ではなくて、「文庫待ち」みたいなものだろうか。


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