西方見聞録...マルコ

 

 

初心 - 2002年10月26日(土)

 将来のことなどつらつら考える。

 24歳のとき大学院の修士課程を修了して以来、国際協力関係の仕事をしてきた。
関西でもそれ関係の職場に就職するか国際協力を研究する大学院の博士課程への進学を考えている。

 さて、そうしたキャリア形成の先には何があるのだろうか?

 いつか途上国の現場に長期赴任したい。(この6年間、短期出張は繰り返してきたが、年単位の赴任は24歳から26歳までをすごしたケニア以来していない。)
 現在0歳と5歳の娘たちが、5歳と10歳になったらそれは可能だろうか?あるいは10歳と15歳になったら?夫@あめでおを日本に残して娘をさらっていこうか?
私のキャリア形成のいく末には、この家族の(1時的とはいえ)分解が待ち構えているのか?

 そんなことを悶々と考えつつ引越し荷物を片付けていたら、ケニアでの2年間私が夫@あめでお(当時は恋人@あめでお)にあてた手紙の山が出てきた。

 ケニアでの活動、ケニア人との葛藤、協力活動の方向性への疑問、ケニア史上初めての複数政党による選挙に伴う世情の乱れ、さまざまなことが書かれていた。そして手紙の最後には必ず
「日々は楽しい、しかしあなたに会えないのが寂しい。1日も早く会いたい」
と言う趣旨の言葉が書かれていた。

 私はケニアではじけつつ、寂しかったのだ。

 あめでおと離れて寂しかったのだ。

 だから帰国して様々な進路の可能性の中からあめでおとの結婚を優先し、その結婚を維持できる方向で職業を選択したのだ。

 今、再びはじけたいと思い、キャリアの形成の方向性を思案しながら、昔の手紙はあの日々の寂しさをまざまざと呼び戻す。

 どちらに進んでいくべきか、悩む。



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