ナ イ シ ョ バ ナ シ
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着る服、下着、カバン、飲み物、食べ物、お友達。
どこまであなたたちの支配下にいなきゃいけないんだろうね。
お金の絡むものは仕方ないとしても、
趣味や友達関係を、とやかく言われる筋合いはありません。
どうしてあなたの顔をうかがって何もかも決めなきゃいけないんだろうね。
もうウンザリ・・。
服一つとっても、男らしくも無く女らしくも無い中間。
お友達も、そのこの両親や成績から比べてかかる。
これで好きな人が出来たとでも言ってみなさいよ。
『今度うちに連れてきなさい。』
・・んな必要ねぇし。
どうせその荒んだ目でじろじろ眺め回し、ボロクソに批判して終わりでしょ。
もう答えが見えきっててつまらんよ。
こうして秘め事が増えていく。
どんどん会話が減っていく。
『昔は何でも話してくれたのに。いい子だったのに。』
あの人たちはそういうね。
いい子はいい子でも、自分にとって都合のいい子。
綺麗な服着せて、目を見て挨拶させて、次から次へと連れ歩いて。
私は人形か。
アホらしい。
そりゃ確かに昔はね、言う事なんでも聞きました。
でもそれは誉めて欲しかったから。
いつでも声をかけて欲しかったから。
あんたたちしかいない世界で、私はいつも見てもらおうと必死だった。
あんたたちしか知らなかったから。
あんたたちが全てだったから。
でも今は違う。
あなたたちだけの世界から外の世界に踏み出したの。
違う世界の片鱗を見たの。
嫌な事もいっぱいだけど素敵な事もいっぱいだった。
そんな刺激的な世界を見たら、今居るぬるま湯が気持ち悪くなってきた。
絡みつくようなネトつくドロドロの水がうざくなってきた。
愛だと思ってたそれは、私を生かしも殺しもする副作用のわからない薬でした。
抜け出したくて必死で足掻いてるのに、腰までどっぷり浸かってて抜け出せない。
得体の知れない副作用がじわじわ皮膚から染み込んで
私自身をたたき出す。 肉体から引き離す、捨てる。
また人形と化す自分。 でも今度は表情も抑揚も無くて。
このままいったら失敗作だよ?
肉の塊と、たたき出された自分を繋いでるのはココ。
私の表情や抑揚を引き出すのは、友達であったり、ココの知り合いさんであったり。
逃避してるといわれればそれまでだけど、
ココのおかげでまだ流れに逆らえる。
自分の居場所がココにある。
2度と手放せないであろう、休息所。
2度と手放せないであろう友人、知り合い。
そして2度と切り離せないであろう両親。。
でも彼らはココには入れない。
私だけの部屋。私だけの知り合い。
絶対に入れない。ココだけには。
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