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自殺志願者と病人という構図 - 2001年03月21日(水) 今日は久々に5時ダッシュ。 といっても、遊びにいっていたわけじゃありません。 今度行こうかな、と思っている、ビジネススクールの説明会に行ってきたのです。 ま、説明を聞くまでもなく、行こうと思っていたのだけれど、念のため一応話を聞いてみただけです。 申し込みはその場でしちゃいました。 始まりは、4月末からだそう。楽しみだけど、なるべく仕事と重ならないように、祈っておこう・・・。 帰ってきてからテレビを見てました。 スマップの中居君司会の特番。 最初見たのは、チカンの被害者を装って金を巻き上げてギャンブルに使うという中学生の話。これは、ま、話すのも馬鹿らしい。 次に、自殺志願者の話。 多重人格者が出てた。 カメラの前で人格交代をしたり、精神科医の先生が解説したりしていたな。 その先生が、ある女の子の人格交代中にちらっと言った言葉。 「PTSDですね」 ん?PTSD? これは、確か、国際的な診断基準で「明瞭なストレスの存在」「夢やイメージとしてその出来事を繰り返し再体験」「外界への心の反応が麻痺」「以前にはなかった驚愕反応・睡眠障害・罪悪感・集中力の低下」・・・などが一ヶ月以上続き、生活に支障がある場合に初めてPTSDと診断されるはずなんだけど・・・ね? 今日初めて会った医者がぱっと診ただけじゃそんなのわかんないんじゃないのかなあ?しかも、この先生、PTSDを「トラウマ」と同じような意味で使ってた気が・・・。PTSDは、トラウマとは少し捉え方が違った気がするんだけど・・・。 しかも、この多重人格の少女は、元の人格に戻った後、かなり冷静にもう1人の自分について解説してたなあ。 ちなみにもう1人の人格は6歳なのだそう。 で、この6歳の人格が出てきているときに、この6歳の女の子が「私に押し付けて」「任せっきりで・・・」という言葉を話してたけれど、6歳の子が「押し付ける」とか「任せっきり」とか言う言葉を普通使うのかなあ? 元の人格がいくら17歳で、そのボギャブラリーがあるからといっても、6歳の子は自分を「6歳」だと思っているんだから、言動は6歳児のはず。 ??? 多重人格障害は、自分が多重人格だと認識させるまでに時間がかかるのだと、何かの本で読んだ気がするんだけれど。ちなみにテロップで、この少女はその後、同じ番組に出ていた精神科医の元に通っているとでていた。ということは、彼女は今まで診療を受けていなかったということかな。 だとしたら、診療を受けなくても、自分が多重人格だと認識し、しかも、彼女を出さないように闘っているということは、自己治療しているのでは・・・? まあ、専門じゃないので、分からないけれど。 ちょっと、「?」が多かったシーンでした。 で、結局これは最後に、現在のところ、治療方法がないとされている筋ジストロフィーに罹っている少年が出てくるのだけれど。 ちょっと、正直「またか」という気はした。 結局、「自分の意志とは反対に、死ぬしかない運命にいる人がいるんだよ。それなのに、貴方は自殺をするの?」と、「病人」を引き出すことで、「健常者」=「生きる」ことを正当化する方向に持っていこうとしているように感じたから。 病人「なのに」絶望せずに精一杯生きようとしている。 この、「なのに」がおかしいと私は思う。 「病人」だろうが「健常者」だろうが、生きてることには代わりないんだから、「健常者」の自殺志願者について考えるのであれば「健常者」で生きている人を持ってくればいいのではないのかな。 確かに、今回出ていた筋ジスの17歳の少年はかっこいいと思う。 だからこそ、「彼」を「自殺志願者」との比較としてみたくはなかったな。 ちょっと今日は、真面目な話、でした。 -
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