赤睫毛
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もう止めよう。 って決めたのは何度目だろう。 クスリじゃなくて 虐めじゃなくて 登校拒否でもなくて あの人に想いを寄せること。
この前友達から彼に振られた女の子の話を聞いた。
「なんか流されたっぽいよ?」
だって。あたしへのあの言い方はやっぱり「言い訳」としかとれないし やっぱりあたしは「流され組」なんだ。 だからもうこんな先の無い恋は止めよう。 そう決めたのに。 目が合うだけで嬉しかったり。駄目だ。
だけどもうあんなみっともないことはできないし。 だけど彼のことをあきらめることができなくて。
もう少し積極的になれたらいいのにナァ。
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