女優日記
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マンション暮らしは 意外と ご近所の人に 会うことが少ない。 同じエレベーターを使う人が 最低でも 27人はいるはずなのに 顔を遇わせる人は なぜか 決まった人ばかりである。
今朝は 遇う頻度の高い 下の階のお嬢さんと 一緒になった。 遇う時間は 決まって深夜。 彼女は バイトの帰りで 私は 飲み会の帰りだったりする。
『明るい時間に遇うのは 初めてですね。』 『朝も ちゃんと 活動しているんですヨ。』 『これから 学校ですか?』 『これから お仕事ですか?』 などと 悠長に エレベーターを降りても おしゃべりをしていたのだけれど・・・。
『そう云えば JRの時間!』 『あっ 私のバスも!』 まるで 競うかのように 走る私たち。 おしゃべりしている場合じゃないのヨ。 手を振る彼女は 駅の中へ消えた。
久しぶりのダッシュに 息もキレギレ。 JRより 1分遅い発車のバスに 私は なんとか 間に合ったけれど たぶん 彼女も 間に合ったに違いない。 だって 5mも先を走っていたんだもの。
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