映画『春の雪』を観てきた。
公開初日に観るだなんて　初めてのこと。
もっと　混んでいるかと思ったのに
時間をちょっと　ずらしたせいなのか
とても良い席で　ゆったりと　観られた。

映像が　ものすご〜く　きれい。
華族社会の絢爛豪華さもさることながら
川のせせらぎとか　紅葉の艶やかさとか
降りしきる雨とか　舞い落ちる雪とか
映像処理をされているとは　わかっていても
息をのんでしまうような美しさだった。

煌びやかで　儚くて　美しくて　せつない。
傲慢で　繊細で　醜悪で　無垢で。
幼いから・・・いじらしいほどに　残酷。
オトナだから・・・苦しいくらいに　狡猾。
素のままで　まっすぐに　進んでさえいれば
幸せなのかと云えば　そうでもないような
ままならないのが　人の世なのかもしれない。

『瀬を早み　岩にせかるる　瀧川の
　われてもすゑに　逢はむとぞ思ふ』
別れても　いつか　どこかで　また・・・。

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