TALES OF ROSES

2001年11月09日(金) 陰鬱な棘

棘1
ずっとずっと彼女と親しいつもりでいた

最初から親しくなどなかったのかもしれない

迷惑していたのかもしれない

わたしは、彼女といるのが楽しくて嬉しくて
いつもはしゃいでいた

でも彼女はそうじゃなかったのだろう

離れていこう、と思った

悲しくしかたがない



          棘2
            遠くへ行ってしまったNへ
          もう話しすることもないだろう
          バラの話もバラ園の話も もうはるか昔の思い出

         わたしがあげたセシリアの苗は、
         寒空の下、こごえているだろう
           私の声も、誰の声も届かない
            誰にも止められない
       なにもかも放り出して、行ってしまった彼女を


いつか帰ってくる?
N、バラは6月になればまた咲くよ
それを見に帰っておいで、いつか
来年でも再来年でも、5年後でも10年後でも
6月になったら帰っておいで


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