ちょっと先に、いつも通るアパートがある。
雪が降って寒い日が続いたのに、二階の一室の寝具が ベランダに だらりと 干したままなのが、気になっていた。
そこは、年金暮らしの腰の曲がったおばあさんの部屋で 聞けば、アパートの家賃も半年滞納、 同居の年食った長男も無職で、二人で年金で 細々やっていたらしい。
アパートの周りの草取りをしたり、こぎれいにしてるので、 ネギとか少々の野菜を植えているのも、 家賃滞納も 大家さんが 大目に見ていたという。
しかし、その雪中の寝具を見て、さすがに近所の人々が騒いだ。
「おばあさん、きっと倒れて、中で死んでる!!。」
大家さんも怖がって中を見たがらない、
民生委員を呼んで、警察を呼んで、おそるおそるドアの 鍵を開けてみたら・・・
おばあさんは、虫の息で、死んでは いなかったそうだ。
娘さんが、遠い都会に行ってるらしいが、音信不通だとか。
その後、施設に入る手続きが済んだとか、
これまたご近所の井戸端会議で聞こえてきた。
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