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2005年10月02日(日)
ホワイトバンド

「ホワイトバンド」の活動が、微妙な違和感を覚える。
こう言うと、血も涙もないとか、いろいろ言われそうですけど。

ホワイトバンドとは…「貧困をなくす政策をみんなで選択する」意思表示の証

らしいです。チャリティーと少し違うのは、直接支援と違い意思表示。
尤もな気がするのですが。

貧しい国にチャリティーとして支援するのは素晴らしいことだとは思うんです。
裕福な国の人がほんの少しずつお金を出し合えば、死んでいく人は減る。
命の尊さ。確かにそれは大切だと思います。
ただ…なんというかな。例えば、うーん。
今のまま、そうして貧しい国の人たちの命だけを救ったら…いずれ地球上の人口は飽和する。
そうなった時、その時死ぬはずだった命はどうなるのか。
いや、死ぬべき命なんてない!というのはごもっともなんだけど。
死ぬはずだった命を救うという点では、医者の仕事を否定しているような気もしますがそうではなく。
何というかな、感傷に任せて後の事情を鑑みずに命だけを救っていいのか。
こういうと、非情だと思われそうだし豊かな国の傲慢かとも思われそうだけど。
でも実際、医療にたとえてみるとですね。医療が進歩したから、老衰は減ったと言われている。
つまり、生き永らえる技術が発達してしまったから、同じ原因の死にしても苦しみが増したとも言えるのです。

今現在も地球の人口は増え続けているわけで、でも需要に対して供給は限度がある。
無責任に需要だけ増やすようにしていっていいのか。
もちろん、私達もものを無駄にしてはいけないんです。
けど、今私達が、貧しい国もあるからご飯を控えよう!とか思っても、
その控えたご飯が貧しい人たちに届くわけではないんです。
「世の中にはご飯を食べられない国の人もいるのよ!」とか言って子供に残さずご飯食べさせても、
その子供が肥満になるだけです。悲しいことに。
強者がいるから弱者がいる。弱者がいるから強者がいる。
助けることを否定する訳じゃないけど、何も考えずに施しだけしていいのか。
それは結局、回り回ってその助けた人たちの首を絞めることになると思う。
だってその人たちは、子供の頃に注射一本で命を救われても、大人になってから仕事がない。
じゃあ結局どうなるんですか。更なる貧困と犯罪の増加です。

一番必要なのは、教育かもしれないですね。
その国の人たちをその人たち自身で強くするために。そして生産力を上げるために。
教育された人間ってのは自然と子供も産まなくなるからね。
だから先進国は少子化に悩まされているのだけど。
貧困をなくそうと思ったら、気まぐれに物資を送るだけでなくて
その国の地力をあげなきゃいけない。そうして自然と富んでいかなきゃいけないわけです。
一時の感傷とか同情で、ただ施しだけをしていいのか?
同情とは哀れむことだけど、それは同情される側に対して同情する側が優位に立っている事が前提。
つまり、同じ目線ではない。だから結局、気持ちが分かるわけがない。
同情は偽善ですよ。同情するなら金をくれ!ても、その金はすぐになくなりますよ。
根本的解決になってない限り、無間地獄のループです。

さて、そこで、格差に対して強制的に人口増加対策を打って出た側。
共産主義なのか民主主義なのかよく分からない中国、でも貧富の差がものすごい中国のこれからが見物です。
一人っ子政策。これによって、祖父母叔父叔母伯父伯母父母から手取り足取り可愛がられまくった
「小帝王」(っつーんだっけ?)が誕生しているわけです。えらいことになるんと違うか。
余談ですが、香港ディズニーランドは大変身勝手な人々が横行しているらしいですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050914-00000006-scn-int

まあそういうわけで、街頭でがんばって演説してるチャリティーの人たちをみると、
「まあ同情は誰にも出来るけど、偽善だよなあ」とか思います私は。
(一部、災害に対してのチャリティーはまた別ですが)
ただ、ホワイトバンドに対する違和感はそれだけじゃないかもですね。
ミーハー気分も多くて本来の意味で使われてもなさそうだし、
その集まったお金も何だよ、チャリティーに使われてないのかよ!!という感じ。
http://www.hottokenai.jp/white/index.html

まあ、結局はよく考えた方がいいんじゃないかという、慈善の心のない人間の戯言ですかね。