今なによりはまっているのは、本を読むこと。
せっかく買った携帯用ゲームも日記も放っておいて、ひたすら読書です。 会社の飲み会で立て替えたお金を徴収した時に、冗談で図書券を差し出した奴がいたのですよ。 まぁ、受け取るわたしもわたしだけど(笑)
せしめた図書券で、「秋山瑞人」という方の著書を3冊買ったのでありました。 この人、巧いんです。 すごいんです。
とにかく圧倒される程の情報量。 感情の描写の緻密さ。 テーマの選び方のセンス。
何を言っているのか、全部はわかりません。 それでも読ませる力を持っている。 何回も読ませようとする磁力を持っている。 こっちも、わかるところだけでも理解しようと、自然にけんかごし。 どこが重要か。どこを読み取らなくちゃいけないのか。 どこが伏線になるのか。
それから、テーマ押し出さないこと。 すごいテーマを持っているのに、そのテーマは物語と一致していて、そのテーマはその中の登場人物の人生と重なるのですよ。 けして、作者が言ったものではなく、その中の登場人物の言葉であり、生き様なのです。
最近、わかりやすく、わかりやすくしようとする傾向があるなか、わたしの好みにどんぴしゃりなんです。
それに、視点のすごさ。 その知識力だってすごいのに、それに味付けをするってなかなか出来ないもんです。 だってこの人、ロボットに夢を見させられるんですよ? その仕組み聞いただけで、わたしなんかはめろめろになってしまいます。
だってだって、そりゃ、ハードディスクのデータを消す時って、先頭セクタのフラグをちょいっと”ないです”ってしてるだけで、実際はまだデータがあることは知ってます。 その場所に新たにデータがかかれない限りは、そのデータはなくてあるものだってこと。 …そのデータにアクセスすることを「夢を見る」って言っちゃう。 実際ある仕組みを使って夢を見させちゃう。
うわ、この人、いったいどんなこと考えてるんだろう? またどんな側面を見せてくれるんだろう? もう、どきどきです。 恋愛してるみたいなもんです。
はまった作家の本を読んでいる時というのは、どんな時よりもきもちいいです。 活字を一つ一つ追うたびに、外の音が入ってこないほど、本に意識が集中する。 時間なんてどこかに行ってしまい、寝食の概念すら蚊帳の外。 完全に本とわたしの二人きり。 ほんと、恋愛と同じ。 相手の世界を知りたいと思う。 知りたいから、こっちも頑張ろうと思う。
本、読みましょ♪ それで、素敵な本があったら、教えてくださいな(^-^)
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