本日のグチ。
DiaryINDEXpastwill


2002年07月28日(日) 銀座

母親と中止前の歩行者天国を歩いたのが小学校6年生の時。
あの時とほぼ同じように、今は姉と二人だけで歩いてみた。

山野楽器とヤマハ楽器店。

あの時は初めてポピュラーの楽器を買ってもらって、
初めてセンセや発表会、学校以外の所でグランドピアノに触った。

あの時は大道芸人なんかにはやはり目もくれなかったけど、
今日はなんときナシに聞いたオーストラリア人のギターのオリジナル曲をきいて、おもわず足をとめた。

自分の数年の成長振りを噛み締めると同時に、
今、側にいない母親が無性に恋しくなった。

あと十年経ったら、今よりももっといい関係が作れたのかもしれない。
自分がなんと成長のおそかったことか。

これからどんな事が起こっても、
これからどんなに沢山月日が流れても、
この思いはきっと消えないのかもしれない。

物心がついたときにはもう病気の母親のペースで全て物事を考えていた。
母親の変型した体を見せたくないという希望で私達は家に友だちを呼ぶ事は禁止されていたし、免疫抵抗が極端に低い母親に、感染させてはいけないと家の連中は潔癖性にならざるえなかったし、……それでも5回くらい肺炎になったけど(汗)、何処へ出かけるのも母親の体調と相談してたし、家に帰る時間も皆が必ず1人いるように計算する事もあった。

すべてが彼女がいることが前提で、いないことなんてやっぱり考えられない。

帰りはかつて母親が銀パリで働いていた時、アルバイトで働いていたというライオンに初めて足を踏み入れた。

舞台の上で歌う歌手をみて、在りし日の母をみた。

自分達が生まれてから一切の歌をやめてしまった母。
最後の最後で、やっと、家族を選んだ事を幸せだったといってくれたけど。
今、自分が夢を目指しているから、
母の気持ちが姉よりもわかり過ぎてつらい。

私があなたの歳になったら、最期のあなたの気持ちがわかるのだろうか。


はると |MAILHomePage

My追加