何から語ればいいだろう
上手に言葉にならないけれど


五日前くらいに
母親の首筋に傷があった
どうしたのと尋ねると
引っかいたと答えた
その答えに私は納得してしまった

でもその傷が
首をつって自殺未遂の跡だとわかった

これで
何回目になるだろう?

いつも未遂で終わっているという事は
死をかけてまで訴えたいことがあるってことだよね
お母さん?

私は
自分のことに手一杯で
情けないけれど
母親の心の動きに気がついてあげることができなかった

今度
死にたくなったら私も一緒に連れて行ってね
と言っておいたけれど、それが歯止めになるのかどうかわらない

生きる意味を見失ってるのは
私も一緒だから
今、私が帰れる場所はここだけ
この家しかなくて
22にもなって
親離れができていなくて恥ずかしいけれど
いま、母親がこの世から消えてしまうことは考えたくなくて
一人残されるくらいなら
一緒に連れて行って欲しいと思ったのも本音

最近
いつ笑ったのか思い出せなくて悩んでた
仕事では笑っているけれど
それは皮膚一枚のことで
心から笑っているわけではないんだよね

でもそれは私だけじゃなくて
お母さんもきっとそうだったんだろうな



ここは
私の心の中の一番深くて暗い場所
ここで
語る私が私の全てではない
けれどこれも私の一部


私はいつから笑うことを忘れて
生きる意味を見失っているのかな


気がつけば最近
洋服を着ることさえも
苦しくなってきたような気がする

何を着ればいいのかわからないし
その前に自分が今、何を着たいのかすらも見失ってる
洋服が好きでこの仕事についたんだけどね

2001年06月13日(水)

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