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2001年01月25日(木) あたしの知らない世界


 「人は見てはいけないものがあるのでしょうか?」 


 好きな人のことを、もっともっと知りたいと思う気持ちは
 誰にでもありますよね?
 
 「いや、一緒に居る時間だけが全てだから
  知らない部分があってもそれは構わない」って人も
 もちろんいらっしゃることでしょう。
 そう思う方は、彼や彼女のよからぬ噂を聞いてもどこ吹く風で
 なんの気にも留めないのでしょうか?
 それとも力になってあげますか?
 彼や彼女の聞かれたくない部分を聞いてしまった立場として。
 それとも、何も無かった顔をして知らないふりして通すのですか?

 自分のことを、もっと知って欲しいと思う気持ち。
 これだけは隠しておきたいと思う部分がある。
 矛盾しているけど、こういう葛藤って好きな人には必ず出てきます。

 劣等感だったり、奢る気持ちだったり、エゴだったり・・・と。
 自分自身でも、どうにもならない嫌な部分はやはり隠しておきたいものです。

 それなのに、相手のことはどんなことでも知りたいと思う気持ち。
 彼・彼女だってそれなりに隠しておきたい部分があるはずです。

 なのに関わらず、その嫌な部分を見てしまったら
 あなたはどうしますか?

 少しも嫌悪の気持ちが出ないと、言い切れますか?



 日永一日、家に大人しく 薬でデロデロになりながら
 ボーッと天井の染みを相手の表情に置き換えて
 色々と考えてみました。



 どうして、大好きな人の隠していたい部分を見てしまった時に
 嫌悪感を覚えるのか。
 それは、私自身が、この目に見える世界に、
 どっぷりつかり美しいものを追い求め、
 物事の本質を見失っていたからに他ならないのではないか。



 あなたも、目に見えるもの、その時に感じた優しさに惑わされていませんか。

 
 「耐え切れずに手放すような気持ちは愛ではない」 

 とか

 「愛は消えない。もし消えたのならそれは初めからなかったのだ」

 なんて、

 そんな格好つけた言葉は全く当てはまらないけど

 なんとなく、ボヤボヤ〜っと思ったことは
 男女の愛は時の流れに関連があるんぢゃないかと。
 時を長く共有し、互いに呼吸をし、
 それが互いの肉体の細胞に加わっていく・・・愛。
 だから引き離されるとき血のにじむような
 肉体の痛みをも伴うのかもしれません。
  
 愛とは呼吸すること?


 愛とは信じることではなく、ただ疑わないこと?


 同じ「愛」と言う言葉でも、親子の愛と男女の愛では
 全く違うモノのように感じます。
 ただ、男女の愛が親子の愛に学ぶべきところは

 見返りを求めず、ただ無条件に与え続けるもの

 ・・・のように思いました。



 
 ハートブレイクな貴女様、桜子の今日の愛の理想はこんなもんです。

 どうも失礼しました。



香月七虹 |HomePage