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2001年02月13日(火) 貴方へ



他人の心臓のアリカだったら知っています。

それはこの鷲掴みした乳房の下でしょう。

高い鉄塔から見下ろしている烏さえも知っていること。

でも、あたしの体ではどうなってるの。

ドクターも挙って研究したくなるほどの

きっと、どこをとっても心臓ばかり。

いたるところが汽笛を鳴らし

軋む音が聞こえています。





まるで当たり前のように

あんたさえも

そんなふうな男のひとりだったのね。

明るい狂気に支えられて

演じてることに酔っている。

随分可愛くなったものね。

自分の所在が知れないって顔までして

愛しく傷を舐め、まるで全てが傷ついたように

ほら、逃げなさい。

全て置き去りにして

もっと早く もっと遠くに。

そうよ、流れはこうでなくっちゃ。




二つの心 二つの想い

でも、忙しいのよ 身体はひとつ。





香月七虹 |HomePage