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2001年04月03日(火) オカマ失格!


 夕方に大切な連絡が入る予定だったので、
 携帯電話を片手に待っていました。

 テレクラの受話器上げ程のタイミングではないけど、それほど連絡が待ち遠しかったんで、急いで出るとなんだか気だるい声がするぢゃありませんか。

 「あたしさ〜、振られちゃったみたいなのよね」

 んな寝起きのような声出して、誰だい?
 相手を間違えてかけてるのかと一瞬思いましたよ。

 「あんたさ、人が悲しんでるんだから何か言いなさいよ」

 (げげっ、この声はリンダちゃん?)
 
 ---なん?いきなり電話かけてきてその態度は?

 「友達がしょげてるんだから、励ますってこと知らないの?」

 ---あたしゃ、寝起きのトドの声かと思ったよ。

 「きーっ、口惜しい」

 ---ふん、口惜しかったらココまで来てみー?

 「あんた、言ったわね?後悔するわよ?」

 ---化粧に半日もかかるあんたがここまで来る頃には22世紀だね。

 「ところで、あんたんち手前から何番目なのよ?」

 ---オカマには教えて差し上げられなくてよ。

 「なーによ。いいわ、近くで大声出すから」

 ---あんたの、その寝ぼけたダミ声ぢゃ、サカった猫かと間違えらるよ。

 「さぁーくぅーらぁーこちゃーーーん!」



 げっ、家の前まで来てやがった。

 仕方無いから、近くの喫茶店(数少ない店のリストの中、一番照明の暗いところ希望)に入ってリンダちゃんの愚痴を聞きました。いや、他人が聞いたらおばさん同士の喧嘩のようだったかも。

 そこへ、かねてから待っていた連絡が携帯に入り、暫し休戦。

 「誰からぁ?」

 ---ヤボだね。男に決まってるぢゃない。(ホントは違うけど、ひー)

 「やーぁ、もう桜子って不潔」

 「そんな時は、気を使って仕事の電話とか言うものよ」

 ---なーんで、あんたに気を使わにゃいけないの。

 「そんなんだから、あんたってオカマ失格!なのよ」

 ---むーん(涙)

 「あー、カラカッてたらスッキリしたわ。じゃーね。」


 男らしく伝票をテーブルから取るとレジに向かうリンダちゃんは、なんだか格好良かったです。とほほ。残されたあたしは色々言われてきたけど、オカマに「オカマ失格」の烙印押されて良かったなーと思う昼下がりでした。くーっ。つづく。



香月七虹 |HomePage