+女 MEIKI 息+
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2001年08月13日(月) |
いつだって輝いていて |
最近の中学生や高校生の女の子は本当にきれいになったと思う。こんな風に言うと自分がとってもババアな表現だけど、確かにそう思うのだ。きっと同年代の友人に聞いたとしても同じ答えが返って来るのではないか。 あたしが制服を着ていた頃は、今程に垢抜けた子は居なかったのではないだろうか。どんなに制服を弄った(スカートの丈を学則に反したり、靴下の色や形を変えたり)としても、どこか野暮ったい感じを引きずっていた。けれど道行くキョウビの女子高校生は制服を着ていなければ学生だなんて見えないほどにキレイである。 ただ、キレイにはなったけれど、喧しさだけはまるで変っていない。駅の改札口やファーストフードで延々と喋り続ける彼女達を見かけると「っるせーなー」と思う反面、なんだか微笑ましくもある。 女は幾つになっても、集まれば喧しいものらしい。けれどそこに、オバサン達と女子高校生とでは喧しさが微妙に違う。ここでは、オバサンの喧しさは放り投げておこう。女の子たちの喧しさは少しだけ聞いているあたしの心にほのぼの感情が湧く。そうしていられるのも今のうち、今はすごく幸せな時期なのだから親の言うことなんか聞かずに思う存分満喫して、と。
とても少数だが、とこのサイトを読んでくれた方からメールを頂くことがある。その大半は女性からである。とても嬉しいし、ありがたいと思う。その何通かは、あたしが街で見かける女子高校生だったりするので、ついダブって見えることもある。 メールを貰った翌日に返事を書くのは無理だけれど、それでも出来る限りはその内容にあった返事を書いていこうと思う。特に10代の女の子というものは、人に手紙を書きたいものだし、貰うのも同じくらいに好きだろうから。あたしもそうだったのでよく分かる。 彼女達は自分の身の回りに起きている悩みについて、延々と書く。面白いものもあればあたしにはつまらないものもある(つまらない理由は、あたし自身がその内容について知らないと言う事実からであって、彼女の書く文章がつまらないのではないですよ)彼女達の現在の行動範囲はとても狭く、その狭い世界で起きた出来事に一喜一憂しているのである。 あたしはそれを笑わない。そのぐらいの年齢の女の子は、出たくともその狭い世界を出ることが出来ないのだから。彼女の今居る世界が、彼女の唯一の宇宙でもあるのだ。その中で起きる、大人から見れば些細な出来事(友達や彼との関係、親との意見の違い、担任の先生が厭だ、自分の将来が不安)そういうことが、本当に切実な日々沸き起こる問題なのだ。 親しい友人にさえも言えないような重い石を、彼女達は抱えてたりする。 もちろん、返事を貰えば嬉しいのだろうが、彼女達は書くことによって重い石の殆どを日々の河の流れにそっと置いてきているのだと思う。あたしが、こんなところから真剣に悩みについての答えを送ったところで、彼女達は一応は頷くのだろうけど、ただそれだけだと思う。けれど、あたしは返事を書く。彼女達の真剣な言葉に対しては、書かずにはいられないのだ。
もらったメールの中に、普通のOLにだけはなりたくない、卒業して就職したとしても普通の主婦にはなりたくない、と書かれたものがあった。普通のOLや普通の主婦で居ることの困難さを知らない彼女達に説明するのは難しい。そして、まだ若いから何も知らないのねと、鼻で笑うのは簡単である。ところが、それだけのだろうか。 彼女達の現状は、無知ではあるが馬鹿ではない。普通のOLや普通の主婦が、彼女達の目に魅力的に映らないのだろう。普通の大人になりたくないと言うのは、特殊な職業に就くということなのだろうか。派手で楽しそうな世界に憧れているのではないのだろう、大人というものは「仕方なく仕事をして、仕方なく頑張っている」そんな存在にみえてならないからだと思う。 日々の繰り返しに疲れ果ててる大人を間近に見れば、そういう発言が出ても不思議ではない。大人になることを逃避する気持ちからではないのである。 ところが、平凡で単調な毎日を送る大人にはなりたくないと思っているにも関わらず、何か具大的な行動に出ている若い子は少ない。でも、何かをしたいと行動を起こすのには、物凄い情熱とエネルギーを要するのだ。生まれてから十数年で、たった十数年で彼女達は「自分には無理」と判断を下すのだ。 その諦めの感情を植え付けたのは誰なんだろう。 多大な努力の末に、あなたが欲しかったものがある(かもしれない)のだと、大人が身をもって示してあげあられたら、彼女達は簡単に諦めなかったのではないだろうか。そんなのは本人の意思の弱さで、大人のせいにするのは間違ったことなのかもしれないけど。でも、子供というものは大人を見て育つものだ。大人の作った教科書で学び、大人の作ったカリキュラムをこなし、大人の作ったご飯を食べて、大人の作ったTVやゲームで遊ぶ。そうして育つのだ。 彼女達も制服を脱ぐ頃には、もうメールをよこすこともなくなるのだろう。そして、大抵の子は普通のOLや普通の主婦になっていく。でもあたしはそれを、決して皮肉に笑ったりはしないよ。
あなたが送ってくれたメールは、ちゃんと読んでいます。そして受信したメールがあなたの望む答と、全く的外れな文章になっていたとしても、それはそれで流す楽しみに変えてください。
今日のは、日々雑記と言うより私信まじりかな。 えらい長文でまとまりなくてごめんなさい。>読んでくれた方
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