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2001年11月01日(木) ドラッグストアーは、大人のおもちゃ屋


 冬が近づくと、やたらリップクリームを買い漁る。一本はバッグの中に、一本はGパンの後ろポケットに、一本はPCのデスクの上に、一本はベッドのサイドテーブルに。

 塗る唇はひとつしかないのに、どうしてこうもアチコチに転がってるんだろう。

 しかも出先で、それが無かったりした時、しかも目の前にドラッグストアーを見つけたら衝動買いする。唇を舐めるから余計に乾燥して荒れてしまうのは解るのだけど、少しでもザラザラしていると、そこを前歯で齧ってしまうのだ。じゃ、舐めるのを我慢しようとすれば、ちょっとの瞬間に唇が割れて痛い。美味しいものもシミてつまらない。


 普段、私は化粧は全くしない。友人に言わせると、この歳になってスッピンのまま電車に乗れるなんて、図太い神経の持ち主だそうだ。
 言われてみれば、本当そうだと自分でも納得する。
 確かにこれは、修整しなくてはお見せできるシロモノじゃない。ただし普段から化粧慣れていないと、これまたオカメになる程のパレット化になる。
 ただ、運が良いことに私は視力が良い方じゃないので、自分から相手が見えない分、相手から見られていたとしてもあまり恥ずかしさを感じない。イコール図太さに磨きが掛かるのである。

 年上の大切な知人に会う時には、それなりの服装をし化粧もする。
 けれど、普通のOLさんと比べたら化粧品(色物)の消費量は、物凄く少ないんだろうと思う。

 普段から使用する訳でもないのに、秋の新色だとかポスターを見れば欲しくなる。その色を塗ったところで、モデルさんのようになれる人は少ないのに、あの勘違いから起こる買い物は、皆はどうしているんだろう。
 ファンデーションは全部使い切ったことがない。定番の色とか言われても、私にはピンと来ない。
 そのくせ買う。なので、途中でみんな友達にあげてしまう。


 今日も、ドラッグストアーでリップクリームを買ってしまった。
 物凄く高価なものではないにしろ、こうゆうのが無駄遣いって言うんだろうな。

 ドラッグストアーで、目的の物意外にもあれこれ欲しくなる気持ちが起こるのは、おもちゃ屋に等しいかもしれない。


香月七虹 |HomePage