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2003年02月03日(月) 夢の中のような


 午前中は、正月に旅行先で撮った写真を、コメント付きで見やすく整理されているサイトを見て過ごした。
 そのコメントの中にも「Riven(リブン)のようだ」とあったのだけど、まさにその雰囲気。
 写真ほどの臨場感は味わえないけれど、思わずもう一度懐かしい「Riven」が見たく(やりたく)なった。

 たしか本棚に仕舞っておいたはず。
 ガサゴソと探してはみたものの、見つからない。

 「あ、こんなところに懐かしい本が…」と、本屋で購入したときにかけてもらえる紙のカバーも色褪せてしまった本を手に取り、パラパラと捲り数行読んでしまうと、いつしか逸れた方向になる。
 そんな一度には読みきらないだろうと分かっていても数冊、手にとって日の差し込む部屋にに移動する。

 座布団を二つ折りにしたものを胸の下に敷いて、畳の上で腹ばいになると背中がポカポカ気持ち良い。
 読んでいる本をまたぐようにして、かまってくれと顔に猫が擦り寄る。本から目を離さないまま、猫の背中を撫で移動してくれるように促すのだけれど、本に鼻先を付けたり腕に押し付けるような頭突きをして邪魔を繰り返す。それでも日差しの暖かさと、のんびりした時間の流れに諦めたのか、気付くと脇に寄り添うようにして、体を丸くしながら寝てしまった。

 猫は柔らかくて暖かい。

 気付くと、猫のおなかに顔をうずめるようにして眠ってしまっていた。

 そっと起き上がると、薄目を開けただけで様子を伺い、まどろみから覚めきらない声で「もう少し寝ていれば?」と鳴いた。
 「そうだね」と、答える代わりに背中を撫でて、また本を開いた。





 『Riven』の、壁紙(?)サイト



香月七虹 |HomePage