その腕はあたしを優しく抱き締める為のもの。その瞳はあたしだけをずっと見つめる為のもの。その唇はあたしが望む言葉を紡ぐ為のもの。あなたの存在はあたしを幸せにする為のもの。昨日見た夢は叶うことのない夢。あたしの為のあなたじゃないことなんてよく解ってる。それでも夢を見た。あたしの為にあなたが居てくれる。あなたの為にあたしが居るの。いつかあたしを求めてくれるなら、今のこの痛みさえも喜びに変わる。あなたの後ろ姿も好きだけど、できることなら隣を歩きたいの。