ふいにあなたの横顔を思い出す。夜は特にそう。あなたの幻で胸のなかがいっぱいになる。いつも少し後ろから見上げてた。クセのある髪の毛が、首筋で遊んでるのを見るのが好きだった。大きな背中に頬をつけて、幸せを噛み締めるのが好きだった。ひとりの夜は、あなたの幻影があたしを苦しめる。