家族進化論
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2025年06月24日(火) 【引用】せとさんのnoteより

【引用】せとさんのnoteより
ポスト・ハームズ。

3. 2025-26シーズンの戦略的必須要件の特定
ハームス選手の退団により、鹿児島は単に彼の平均17得点を補填するだけでなく、フロントコートのオフェンスを根本的に再設計する必要に迫られている。重要なのは、得点源だけでなく、彼の3ポイントシュート能力(40.8%)によってもたらされていたフロアスペーシングを失ったことである 。新加入のシャーマ選手はディフェンス面を強化するが、スペーシングの問題は解決しない 。



したがって、鹿児島にとって最も緊急性の高い補強ポイントは、シャーマ選手のスキルセットを補完し、インサイドで安定して大量得点を稼げる外国籍選手を獲得することである。チームはハームス選手を軸とした「ストレッチ5」システムから、より伝統的な「インサイドアウト」や「ハイロー」を主体とするシステムへと戦術的に転換する必要がある。この文脈において、アウダ選手のようなB2で証明済みのポストスコアリング能力を持つ選手は、極めて論理的なターゲットとなる。

5.3. 戦術的制約とスペーシングの懸念
これが最も重大な戦術的リスクである。シューターではないアウダ選手と、同じくシューターではないシャーマ選手を同時に起用することは、ペリメーターからの脅威が皆無のフロントコートを意味する。これは必然的にペイントエリアの混雑を招き、アンソニー・ゲインズ・ジュニア選手のようなドライブを得意とする選手のプレーを阻害する可能性がある 。

この課題を克服するには、二つの要素が極めて重要になる。

コーチング: カレロHCは、選手の特性上の不利を補うオフェンスシステム(ホーンズセット、ハイローアクション、オフボールスクリーンなど)を設計し、スペースを創出しなければならない。
ロスター構築: コート上の他の3選手は、信頼できる3ポイントシューターでなければならない。
アウダ選手の獲得が成功するか否かは、他のロスターメンバーのシューティング能力にかかっていると言っても過言ではない。2024-25シーズンの鹿児島のチーム3P%は31.7%(B2で10位)であり、この数字はシューターではないフロントコートを支えるには不十分である 。ゲインズ・ジュニア選手、遠藤選手、多田選手、兒玉選手といった選手たちが、チーム全体としてリーグ上位の3P成功率(例:35%以上)を記録できなければ、オフェンスは停滞する危険性が高い 。


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