short story


2001年09月07日(金)


「生への渇望」
降りしきる雨の中
わたしが見たものは
一つの命の終わりでした。

苦しみもがいて
それでもまだすがり付こうとする
弱々しい命。

なぜ素直に終わりを受け入れられないのか
わたしには少し不思議だったけど
その命が軽い痙攣と共に最後を迎えた時

わたしは
生への渇望が断ち切られる瞬間を
記憶へと焼き付けたのです。

雨が強まることは
ありませんでした。

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日記才人