「澄んだ水」
秋に吹く風は透明に思える。すごく澄んでいて無味無臭だ。それはまるで純粋な水のように冷たい感触で肌を撫でて行く。秋になると人肌が恋しくなるのはきっとその風に色々なものが溶け出してしまっているせいじゃないかと思ったりもする。水に溶かされるように溜まったものを流して僕の中が奇麗になったらどうかそこには君だけを。