「シーツ」
先の見えない紐を手繰り寄せるようにいつだってあなたを引き止めようとしたけれど明日になればまたここにはいない。残される痛みとはこうも鈍く長く続くのか。置いて行くのならシーツの皺だけで私には十分すぎるのに。