short story


2001年11月23日(金)


「シーツ」

先の見えない紐を
手繰り寄せるように
いつだって
あなたを引き止めようとしたけれど
明日になればまた
ここにはいない。

残される痛みとは
こうも鈍く
長く続くのか。

置いて行くのなら
シーツの皺だけで
私には十分すぎるのに。

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日記才人