short story


2002年03月13日(水)


「芽吹く」


大きく一息ついてから
歩き出す方向には
あの人が待っている。

そこへ向かうことで
失うものがないとは言わないけど
それらを順に並べてみて
自分の選択が正しいと思えるなら
自信を持って別れを告げられる。

さして重要ではないことも
その時には少し
心に焼き付けようと思ったりしながら
これまでの手紙を整理しよう。

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日記才人