TAKANORHYTHM...Tomoe

 

 

痛み - 2000年10月25日(水)

別冊宝島の「音楽誌の書かないJ-POP批評」(タイトル、ちょっと違うかも)を
立ち読みしてきました〜。
すっかり人気シリーズですな〜。
私は、1とか2とかは面白かったから買いましたよ。
音楽誌じゃ絶対書かない、人気者の批判とか、「日経エンタ」系業界人の目とか、
そういうのが最初は新鮮だったんですけどね。
もはや、立ち読みです。かなりこじつけっぽいのも多いから…。

今日パラパラと読んだ中で、これは私の考えに近いなぁ、と思ったのは、
某男性アーティストについて書いてあったところ。
「私の周囲に彼を2、3番目に好きだという人は多いが、本命という人は意外に少ない。
 理由として、彼が自作自演できるアーティストであり、ある種、『そつがない』
 からだと思う。
 スターは、痛みとか傷とかを体現してこそ光るものだから、そつがない
 アーティストが本命になることは難しい」
…というような感じの文章でした。
立ち読みなので、曲解・誤解があるかもしれんが。

そのとき、なるほどなぁ、と思ったの。
確かに、私も彼のことはわりと好きだけれど、けして一番じゃない。
だって、しばらく私が見てなかったとしても、あの人はきっとちゃんと活動できると
思うから。全然心配なんかしないから、わざわざ追いかけない。

…西川貴教はね、心配なんです。チャート10位以内に入っても、テレビに毎日のように
出演してても、ツアーのチケットが即日完売してても、
なんか、目をそらしたすきに、いなくなっちゃうような気がする。
これは私だけかもしれないけど…。
歌の実力はファンならちゃんとわかってる。それでも、(世間のイメージよりは)不器用で、
折れることができなくて、なんだかいつかつまずいちゃうような気がしちゃう。
だからこそ、今ちゃんと見とかなきゃ!応援しなきゃ!!と焦ってしまうのだ。

こんなふうに考えてしまうとこが、すでにはまってる証拠だと思うんだけどね(苦笑)。
私にとってタカノリさんは、傷とか痛みとかプライドとかが絶妙に表にあらわれて、
そこらへんがいい味出してる人なのだ。
必ずしもイイヒトじゃないんだけど、そこがまたいいのだー。
この感じは…ちょっと他人には説明できない( ̄〜 ̄;;

影の部分が強いほうが、光の輝きも強いような気がする。
だから、どっか不器用で、音楽以外の道では生きてけないような、
「バカやね、この人」的なアーティストが好きっ!と思う私であった。

なお、上記の本でTMRの「魔弾」のプロモーションビデオが
「パロディ賞」でイチオシになってました(笑)
小津安二郎監督の映画のシーンを真似してるんだって〜。凝ってるぞ〜。
ライブビデオの紹介もあった( ̄ー ̄)。←ほめてるのかけなしてるのかわからん奴

<本日のTMRアルバム「progress」頑張ってます>
いきつけのお店では、初回分は売りきれてすでに再版されていた( ̄ー ̄)。
TMR-eのアルバムの二の舞にならなくてよかったよ。




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