TAKANORHYTHM...Tomoe

 

 

おいしいライブの作り方 - 2000年11月06日(月)

昨日のライブレポに追加。
衣装。東京29日は黒→白っぽいの、大阪2日は白→黒、3日は黒→白っぽいの。
2パターンをくるくる回してるようですな。
これだから、ツアーはリピーターになってしまう。
アンコールもときどき趣向が変わるので要チェック。

大阪の2日目は彼も客もまあまあ満足して帰ったんじゃないかと思うんだが、
日曜の桐生でのライブはかなり微妙だったらしい…。
大宮・千葉・東京・大阪と、どっちかというと都市部のライブのあとの、
初めてのベタな地方公演だったからだろうか?(桐生の方、御免なさい)
地方はどうしても初心者率が高く、客のノリが中途半端になりがちだから…。
西川は、客のノリが悪いと、思い切り煽る。それでもダメなら機嫌が悪くなる。
この2年でだいぶ慣れたとはいえ、そういうときに当たるとこっちも思い切り凹んで
しまう。

今回のprogressツアーから連想するのは2年前のJoker Type 2ツアー、
略してJT2。全国47都道府県の、あえて県庁所在地をはずした
1000~2000くらいのキャパの小ホールのみを巡ったツアーだった。
私の初西川経験もこのツアーだ。
その頃はちょうど、TMR的に知名度・人気が絶頂だった頃だ。
チケットは手に入らないわ、やっとの思いで手に入れて出かけたら、
ラジオで「こないだの○○(会場名)は客の頑張りが足りなくて」と酷評されて
悔しいやら悲しいやら…。
ウチの地元は田舎で、コンサートホールもろくになくて、そもそも
ライブってものに免疫がないんだからそんな言い方すんなよ!と思った。
(今でも根に持ってる。)あの頃、私はなにかファン心のスイートな部分を
失ったような気がするな(ため息)。
自分だって滋賀の出身のくせにさ~~。

かくも彼の満足するライブを作るのは難しいもんなのだ。
原因のひとつは、彼の理想とするライブの形と、ファン層の不一致にあると思う。
こないだの大阪でも、彼が音楽ネタを振っても、客全然反応しないし。
(ちなみに彼は洋楽好きで、あまり日本のヒット曲を聴いてる節はない。)
私も音楽全然わからんから言えないけど(苦笑)。
洋楽も邦楽も、本格的なのをガンガン聴いて、ライブハウスにも通ってるような
ファン層だったら全然違うライブになると思うが、
そもそもそういう人らはTMR見に来んって(苦笑)。やっぱミーハーだもんねえ。

こないだTVで彼みずから「TMRってスキマ商品みたいなものですから。
皆さんが『あーこれ、聴きたかったのよう』って思うようなものをお届けしたいなと」
とコメントしてました。確かにスキマ商品かも(笑)。
J-POPの中心の流れからはそれていて、くろうと受けする本格派とも異なり、
ファンはミーハーながら意外にコアだったりする。まさに「狭い世界で君しかいない」状態♪
ワンアンドオンリーだと思っているのさー。

と、話がそれちゃった。ライブの話のつづきを。

そのほか、私が最近思うのは、「ライブ」というものについての捉え方の相違。
初めて見に行ったときは、私はライブは「観るもの」だと思っていた。
こちらは、演者から与えられるものを黙って受け取っていればいいのだと思っていた。
だが、西川の望むのはそういうライブではなく、いいと思えばその分
彼に対して返してくる、客も思い切り動いてくれるライブなんだね。
客と一緒に「作るライブ」がTMR的理想なのだ。
私はライブに全然免疫がなかったので、かえって、ほかと比較することなく
そういうもんかと素直に飲み込んだけどね。
それに、TMRのライブに行き始めた頃、友達に誘われて、もっとロック色の強い
バンドのライブ見に、ライブハウスに通い始めたのも影響してる。
ライブハウスじゃ、突っ立って見てるなんて変だしねえ。やっぱ動かんと。
大好きな椎名林檎姫のホールライブに行ったときも、
「なんでこんな気持ちいいロックをみんな突っ立って聴いてんのか!」
と驚いたもんな(苦笑)。

ただし、このてのライブだと、出来がよくなければ客が全然動いてくれない。
熱意が空回りしちゃうことも。リスクは高いね。

私はたぶん客の中じゃおとなしい方だと思うんだが…。
ヘドバンも激しくやんないしな。
だって年だし(笑)。暴れるとおうちに帰れなくなるし~~
11/2の大阪では、西川ちん「じっと突っ立ってる人、鼻からエクトプラズム
出てるぞ~」って軽く注意してた~(笑)。

みんな、アッパーな曲では思い切り体を動かしませう。そして、静かな曲では
黙って聴きませう。くれぐれも手拍子を入れないように(破ると厳重注意あり)。
それ以外は特にルールはないのさ。サイリウム(光るやつ)とかは禁止だがね。

自分の望むものが必ずしもストレートに伝わらない現状の中、
彼がどこまで頑張れるか、今回のツアーも戦争だなぁ。
お手並み拝見でございますわ。



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