英国人の彼女 6年間の遠距離恋愛の末、イギリスに嫁いできました。ロンドンで息子と3人で暮らしています。
index|day before|day after
昔から、たとえばトイレに一緒に行ってハンカチを誉めたり、そういうことができないのです。テストの点数を聞かれて、100点だったら100点だったよ、と言ってしまうし、0点だったら0点だと言っていました。嬉しいことがあれば、こんなにいいことがあったの!と友達に報告したいし、悔しいことがあれば、それも報告したいと思ってしまいます。でも、だからなのか、わたしには女友達が少なくて、片手で数えられるほどしかいません。
その中でたぶん一番仲がいい、と思っていた友人から、先日けっこうキツく言われてちょっと落ち込んでしまいました。わたしが外交官と付き合っていて、あっちこっち旅行にも連れて行ってもらって、その上、遠恋が辛いというのは贅沢だ、自慢しているようにしか聞こえない、というのです。修士論文提出前の大学院生が、プラプラ遊んでいるのもおかしいと言われました。彼女も同じ修論を書いている大学院生で、環境が似ているからこそ、分かり合える部分も大きいと思っていたので、けっこうショックでした。
他人の目から見て条件のいい人と付き合っていれば、年に数回しか会えなくても、辛いと思ってはいけないのでしょうか。わたしは、旅行になんて連れて行ってくれなくても、毎日会える彼氏がいる人がよっぽど羨ましいです。修士論文も、旅行に行きたいからと早く書き終えることが、責められるべきことなのでしょうか。書く量はたいていみんな同じなんだし、さっさと書くのも、じっくり書くのも、選択肢の問題なのではないのでしょうか。
彼氏にしても、論文にしても、別に自慢しているわけでもなく、事実を事実として伝えることで、こんなに亀裂が入ってしまうのなら、何も言わないほうがいいと思えてきます。でも、何にも言わないような友達関係って、あなたとわたしは全く一緒というフリをしなければいけない友達関係って、いったいなんなのでしょう。
index|day before|day after
|