あずきの試写室

2002年01月10日(木) 「バロウズの妻」ネタバレあり

クローネンバーグ監督の「裸のランチ」を
見た方はご存知のバロウズ夫妻の事件。
この作品は、バロウズはあくまで脇役
妻のジョーンが主人公です。

妻に片思いする役でお気に入りの
ノーマン・リーダスが出演したので
是非見たいと思っていました。

93分という最近の作品では
短編に入ってしまいそうなほど(笑)ですが
丁度良い長さでした。
トーンはあくまで淡々としていて、
バロウズのドラッグで
ハイになったようなテンションの高い
作品とは対照的な描かれ方。

あまりに淡々としたまま最後までいって
しまったので正直これで終わり??
なんて思ってしまいましたが、
むしろ見終わった後
あれこれ考えてしまいました。

ネタバレ・・・・・・・・・・・・
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酔った勢いで行ったウィリアムテルごっこです。
果たして酔ったから手元が狂ったのか
ジョーンがわざとたまに当たる位置にづれたのか
はたまた、バロウズが最初から殺意があったのか。。

勿論事件は闇の中のまま
現在も解明されていません。
事件自体も弁護士の力で、殺人罪には問われず
たった13日で釈放とのこと。

若いつばめと外国旅行に行ってしまう夫を
それでも愛して待っている妻の心境は
いかばかりのものだったのか。

ああ。映像の奥の妻の心境を考えて
余韻がずしんときてしまったのでした。


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