戯言日記
悠莉




     海外ドキュメンタリー

最近夜中にテレビを良く見る。
交替勤務で午後から出勤が始まったからっていうのもあるんだけど。

でも深夜の番組オモロイね。
とくにNHKとかのドキュメンタリーもの(爆)
なんか、テレビってこんなに
考える物だったんだー
って最近思う。
日記で毒はいてる場合じゃないって!(笑)

こないだ見たのは海外の早老症(?)の女の子の話。
小学校高学年だというのに、3、4才の身長のまま、老いている女の子。
その子を見て一番最初の印象は、
「アメリカのアニメに出てきそう・・・」
そんな感じ。顔の面積の殆どを各パーツが覆っているような・・・
手も足も細くて、殆ど3頭身。
何かのアニメで見たのでは?って言うような印象だった。

そういう子の集まりみたいなのもあった。
みんなそういう子たちばかり。

その子たちは十分な成長をする前に老化が始まって、体に不具合が出るといったもの。日本で一般的な早老症とは大体30代ぐらいから始まる物の事を示しているようで、「15特定疾病」のひとつでもある。

だけど彼女は生まれて暫くしてから医師に早老症と診断され、良くて10歳までの命と言われていたらしい。けれど、彼女は今12才まで生きていた。
学校での成績も優秀で、普通に生活している。オシャレにも目覚めるころだし、音楽が大好きで、踊ったりもしている。いわゆる「初恋」の様な感情も持ち始めた、まさに、見た目さえ気にしなければ「普通の女の子」なのだ。

だけど、母親曰く、
「全てを急ごうとする。食事も、何もかもがせっかちで、そのペースをまわりにも押し付ける。」そうだ。
また、「朝起こしに行くのが怖い。早老症の子たちは、眠ったまま目を覚まさないで亡くなる事が多いと聞いています。だから、毎朝、息が詰まる思いで部屋にはいるのです。」


その子は誕生日をむかえ13才になった。家族は、彼女が逝くその日まで、出来うる限り、普通の人が一生の内で経験するであろう事を少しでも多く体験させてやりたいと言っていた。
ソレが取材の締めであった。


けれど、最後のテロップで「4月○日(忘れましたゴメンなさい)現在、彼女は肺炎を起こし、他の病気を併発して亡くなりました。誕生日から2週間後の事でした。」


なんだかものすごくやるせなくなった。
先にもいったけれど、「早老症の子の集まり」が夏にキャンプの様にしてあるんだけど、別れの時、みんな、とてもなごり惜しむそうだ。そして、とても悲しい気分になると。

父親曰く、「その2日間はとても楽しく過ごせます。又今年も出会えて、こうやって同じ時間を過ごせる事をとても歓ぶのです。しかし、別れは辛いです。来年も又、同じように出会えるとは限らないから。また、みんなに逢いたいです。」


この言葉がテロップを見たとたん甦ってきた。
「また逢える事が当たり前」ではないのだ。
「一期一会」と言う言葉よりも、もっと重たい気がした。

当たり前の様に生きているけれど、当たり前ではない事。
そういうのを気付かせられる。
夜中だから特にノーミソはクリア。
物凄く直接的に入ってきてしまう。

途中からしか見てないけれど、もう一度最初からみたいと思った。







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2001年07月17日(火)
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