Erica's Diary
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2000年12月31日(日) |
生死の狭間をさまよう新年カウントダウンinタイムズスクエア |
いよいよやってきました、大晦日!決戦の日です。朝から夜に備えて重ね着の限界に挑戦してコステュームを選んだ。もう笑えるので、私がどれだけ着たかお教えしよう。まずバシャツでしょ、タートルネックセーターでしょ、GAPのフリースでしょ、グレーのニットパーカーでしょ、ATのナイロンのウインドブレーカー、それにダウンジャケット。ははは。下半身なんてもっとウケるぞ。まずタイツはいて、シマロンのピンクパンツはいて、それにナイロのしゃかパン、こっからがミソなんだけど、シピーのロングスカート&エプロンをパンツの上にあわせる!でーん、どうだ、もうこの格好をお母さんに見せたら写真撮ってたもん。すごいモンゴルの奥地にいる民族みたいだったわよ、そして身動きは取れない。
まあそんな重ね着グッツを持って、タートルとフリースとダウンにシマロンパンツだけで(いわばこれが普通のいでたちさ) クーパーヒューイット美術館に行った。椅子がいっぱいあって、わたしは座ったり触ったりしたくて、鑑賞者ノートに”椅子は座ってこそ椅子”という題名のポエムを一丁書いてきた。ポエムってのはウソ。ただ文句を書いただけさ・・。そして2階の展示はよかったよぉ、あのねえ、実物のインテリア作品で遊べるの。といってもオトナはやっぱ人前で恥じらうので、我々キッズは思いっきりくつろげた。ソファーのようなものなんですが、白い漆喰でできた正方形のスペースにファーがしいてあってふっかふっかなのよ。でクッションとかあって、ほんと眠りそうなほど快適☆ ほかにも世界のマッチ箱コレクションがあったし、なによりテキスタイルフェチの私にはたまらなかったね。あと、ビデオアートで、パンを切る映像がずっと流れるやつがありましてん、それに私達はクギヅケになった。すっごい魅惑の世界なんだもん。
さて、地下鉄でタイムズスクエアに乗り込む。時間は3時頃よ、おお、結構おもったよりすんなり現地入りに成功。一部(MTV前)は鬼のように混んでいたが、あとは結構普通。よし、お昼ご飯がてらマックに入って待機・・。5時半までいましたね。しかしねえ、トイレに行こうとしたら、いきなしマックのトイレは閉鎖されてしまったのだ。みんなすごい殺到したから。もうみなさん死活問題なのでお客は怒りまくる。ぎゃぁぁ! ってことで、私たちはトイレ探しの旅に出かけたのだが、なんせかなり遠く(49丁目くらいの)スターバックスでさえトイレを閉鎖する始末。ホテルは客室キー持ってないと入れないし。というわけで我々はロックフェラーセンターの紀伊国屋までトイレに走った。ふう。そこで重ね着武装も装着して、もう万全の状態で47丁目に陣取ったぜ!
こっからが私の人生で”もっとも無意味に辛い”6時間だったのよ。最初は寒くなんかなかったし、私たちの前にフェンスがあったからもたれられて楽だね〜とかって行ってたのに、それがかえって風によく当たって体温を奪われるという結果をもたらしてしまったのだ。っていうか隣の酔っ払い?たちがもうウルサくてねえ、友は切れまくり。そしてタイムズスクエアの47丁目だとねえ、風船とかポンポンとか、ああいう無料”新年盛り上がろうぜ”グッツももらえないし、イベントも何も無いし、あるのは大スクリーンに映るDescoverCardのアドだけ。こんちきちょう。しかも同じことを無意味み繰り返すもんだから、みんな飽きちゃうし。
なにより、友が凍え死にそうになったので、私はもう慌てて、ピザ買いに走ったり、風船もらいに走ったりした。しかし友は本当にやばくて、本当に凍死しちゃうんじゃないかとおもった。あと、待ってる間にとなりのお姉さんと仲良くなったりした。それと、ねこじるっていうマンガにでてくる、「えーあいつ強行突破したんっすか?まじ頭いかれてるんじゃないっすか〜?」っていうセリフが私と友の間で突発的に流行し、だれかが柵を乗り越えるたびに「まじ頭いかれてるんじゃないっすか〜?」と日本語で言い合った。ははは。こうなりゃ目に映るちょっとでも変な事や嫌な事している人はもう口汚なく罵る という、外国語パワーを乱用した。ははは。まさかこんな善良そうなスイート・アジアンな二人組みが自分の事を「ぼったくり」だの「悪徳商人」だのと罵り倒しているとは夢にも思うまい、ホットチョコをいっぱい3ドルで売っていたおじさんめ。
あと友達とエンドレス・芸能人 人名しりとりをやった。まあざっと2時間ほど。もう我々マニアックに走って、ズービンメーターとか、ずーとるびとか、ZOOとか”ず”コレクションですが、ともかく待ち時間が長かった、って事っす。とりあえずウォークマンくらいは持っていってもよかったかもね。っていうかもっと前に行くべきでした。一生後悔。べろべろ。
でもね、カウントダウンが始まると、そんな苦労も疲れも吹っ飛び、もう興奮ゲージが振り切れすぎて一回転しそうなほどの興奮だぜ。エクスタシーだぜ。ちょっとちがうな。ともかく、我々はもう キー ってなりながらカウントダウン(しかも60Secだけ。3分前〜なんて親切なアナウンスはありません。) そして・・A HAPPY NEW YEAR!!!!うわあああ!すっごい花吹雪&花火!ぎゃああ世界で一番幸せ!というわけでもうおいらはその凍死しかけてる友達とうわーーーって喜び合った。映画に出てくるような、初めて雪を見た南国の少女みたいな勢いでキレイだったね、花吹雪。すごい大量でね、密度すごいの。もう夢みたい。いやあ、絶対今年はハッピーだわ。
そして感動さめやらぬまま、50丁目まで歩いて地下鉄にのり、116丁目まで帰って、ピザ屋で油を売り、まあ6時間も喋ってたくせにまだ色々話して、1時半頃帰宅したなり。あ、そうそう、116丁目の駅にね、煙が充満してて、乗客はパニックになっていた。あれは火事?地下鉄自体も、ドアを開けるのをかなりためらっていたのだが、えいっ新年スペシャルだいっって感じで開いた・・。ともかく無事に帰宅して、解凍した友達はハーゲンダッツのキャラメルアイスをちょこんと食べていて、かわいらしかった。凍死しなくてよかったな。というわけで、こんな年越しでした。ふ、なんて命懸けなんでしょ。紅白見ておそば食べて”あけおめ”メールをうちまくった貴方とは一味違いますぜ。ふふふ。
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