ととさんの日記

2004年06月15日(火) 今際の時

こんなにきつそうにしてるのなら、もうこれ以上生き長らえさせるのは、私たちの思い上がりなのか。もう、苦しめないままにさせたほうがいいのか?
そんな問いに、思う。
家族がもしその人の顔を、もうすこしだけ見つめていたいと思うなら(たとえ、本人が苦しそうにしてても)、その本人も、家族の顔をもう少しだけ長く憶えていたいと、一生懸命闘っているのではないか?
見てられないほどの、本人の惨めな姿を、涙流しながら、心痛めながら見つめ、そにれ対峙することの苦闘の末に、憎しみさえ生まれても、死がどこからかやって来るその時まで、人は耐えなければならない。それに負けて、死を作り出してはいけない。そう心に誓ってないと、人は獣になるだろう。

そうは思っていても、私は弱く、惨めな姿を正視することは出来ない。狂った姿を見つめることは出来ない。死を作り出すことはしなくとも、おそらく現実を簡単に捨てて逃げるだろう。


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とと

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