続・無気力童子の紙芝居
DiaryINDEXpastwill


2007年07月30日(月) 閉じ込められたモノの話

あまり覚えていないけど 忘れないために書き留める

日曜の夜に しあさんに連れられて伊豆のしあ家別宅へ。
待ち合わせに使う駅から車を走らせて1時間。

何年も使っていなかったというその部屋から 
ドアを開けた瞬間に噴出する 熱気と 少しの埃臭さと そこに暮らした人の時間と記憶の残り香
その匂いにわたしは 少し気が滅入る
決して悪い意味ではなくて ここにあるモノたちに 泣かされそうな気がしたからね
足を踏み入れると
まるで 何年かぶりに来た田舎の祖父母の家 そんなイメージ
レトロな、インテリアと呼ぶには照れくさいような さまざまな モノ。
使われることなく ずっとそこに「居た」ものもあれば
さらにもうひとつの別宅から移動してきたものもあるという
いずれにせよ 彼ら一つ一つには固有の時間が流れており
“そこに置いてある”というよりは“そこが彼の場所である”というふうに堂々と。
一つ一つのものをこんなに畏れたことも珍しい。

モノの声にあまり心を傾けていると崩れることは目に見えているので
切り替えて過ごしたけれど
そうだな 時間がもっとあれば 壊れるくらいまで 時間に浸ることもできたかもしれないな
 


めぐろう |MAIL

My追加