続・無気力童子の紙芝居
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一週間の疲れをスポンジみたいに吸収してドタッと倒れた夜に見る夢は 頭の中で大小さまざまな星のスパンコールがポップコーンみたいに弾けて 決して悪い気分ではないがひっかかるのは懐かしい感覚 (眠る瞬間に時々訪れる、手足先が妙に現在よりも近いような 内臓が、胸の位置上がりに全て揃っているような 私はこれを胎児の頃の記憶だと勝手に解釈しているのだが) 星のスパンコールは多くが赤色と黄色で 昔みんなが使っていた真っ黒なビニールのゴミ袋をぐしゃぐしゃと丸めて作ったソファーの上で浮き沈みしている
そんな懐かしい感覚とともに 暑さで目が覚める
私の世界がまだ今よりもずっと狭かった頃 後に広い世界を知る私は恐怖からまた狭めてしまうのだが それよりも前、まだ10代だったころのアンテナは 今よりもずっと感度が高かった 己の足で歩けるだけ歩いて、カタチや内容はともかく何かを拾っては 右足に繋がれている細いコードを伝って 息を止めて戻ってくる 海底で牡蠣を削り取って帰ってくる海の女性のような作業を繰り返していた
そんな懐かしい記憶とともに 暑さで目が覚める
目覚めた私は ここ数年みたいに迷わずPCの電源を入れるわけではなく シャワーを浴びたら漫画を一冊読んでようやくここに座る うん いい感じだ
クリアになった意識は 頭の上を大きく旋回して私の元へ帰ってきた もしくは私自身が大きく旋回して 意識がクリアになる場所まで戻ってきた リセット? 今は妙に気分がいいんだ お買物に行こう
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