罅割れた翡翠の映す影
目次過去は過去過去なのに未来


2001年09月08日(土) 心残り

あるとすれば、傷つくひと。
あの時はいなかった。
だから、あの時は躊躇なんてなかった。

あたし達は、望まれて逝くはずだった。
でも、本当に壊れたのは、
逝こうとした痕の残る頚をみても何も思わないあいつら。
本当に、あたし達は、望まれないモノだったのね。
ずっとほったらかしで。
そのくせ、あたし達に理想を押し付けて。
それでもあたし達は、理想に近づくように努力したわ。
近づけば手間要らずとほうり出され。
遠退けば駄目な子と突き放され。
学校は拷問室。
いかない事は許されない。
遠回しに殺そうとしてるように思えた。
実際、必要なのはきっかけだけで。
…。
なんで一思いに死ねなかったの?
理想の為の機械になってまで、生きていたくなかったのに。
望まれぬまま、感情を殺し。
死に場所を求めて暴れ。

でもあの人たちに会えた。
殺してた感情を、思い出させてくれた。
片目を失って戦う事も出来なくなったけど、
そうならなければあの人たちに会えなかった。
こんなに長く生きていなかった。

だから、もし逝くなら、
…あの人たちに嫌な思いさせたくない。
でも、多少はさせてしまいそうね。

あたしたちの死を願って。
必要無いといって。
憎んで。
怨んで。
躊躇いなく逝かせてよ。


Jade |MAILBBS

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