罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
『オトナ』なんてどこにも居ない。 この世界は何時だってネヴァーランド。 居るのはフック船長。 ティンカーベルは知りません、悪しからず。
別に二十歳を越えた成人の事を指しているのではなく。 ココロが『大人』な人間の事を言う。
友人と論議するたび、それはだんだん聖人君子の様になり。 結局は理想像に過ぎなく感じられた。 そうするとまた無味乾燥な人間を想像してしまい、嫌気が差す。
やっぱり個人が個で在ろうとする限り、 『大人』からは少し離れた位置になるのかな。 でも『個』を持っている事も『大人』だろうし。 バランス、なのかな。 その時に応じて可変のモノ。 移ろい、たゆたい続けるモノ。
そう在り続けるモノは無いだろう。 でも、そう在ろうとする事は出来る。 まるで空気のように。 空に舞うが如く。 空であり、また満たすモノ。
それに幸せを感じられるのならば…。
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