橋本裕の日記
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2004年12月05日(日) 割り算の二つのタイプ

 「6個の饅頭を2人で分けると、一人何個ずつになるか」と訊かれたら、<6÷2>という式を解いて、3個という答えを求めればよい。少し復習しておくと、この式を解くには、「2を何倍すれば6になるか」を考えればよかった。

(図1) ○○○○○○=○○○+○○○

 これに類した問題をもう一題出しておこう。「6個の饅頭を2個ずつ分けると、何人に分けられるか」という問題である。これも式で表すと<6÷2>となり、同様に3という答えを得る。しかし、この問題の場合、一円玉の図は次のように書いた方がわかりやすいだろう。

(図2) ○○○○○○=○○+○○+○○

 同じ<6÷2>という式でありながら、図が違っている。このことは何を意味しているのだろうか。考えられることは、「割り算」にはもう一つタイプの違ったものがあるということである。

� 孱兇鬘欧弔吠�けて、そのひとつの組みに含まれる<個数>をもとめる」
�◆孱兇鬘恩弔困弔料箸澆砲錣韻董△修痢秡箸凌堯笋魑瓩瓩襦�

「6を2で割る」といえば、普通「個数」を求める�,離織ぅ廚鮃佑┐襦�しかし、「組の数」を求める�△離織ぅ廚粒笋蟷擦發△襪錣韻世�ら、この両者を区別したほうがよいだろう。そこで、タイプ�△里發里髻嵎�け算」と呼ぶことにする。さらに、必要に応じて、「6を2で割る」という表現を、次のように使い分けることにする。

� 孱兇鬘欧弔乏笋襦廖奮笋蟷察�
�◆孱兇鬘欧弔困弔吠�ける」(分け算)

 小学校で「割り算」を教えるとき、子供たちを混乱させないために、この両者を区別する必要がある。「割り算」にも2種類のものがあるということを理解しておかないと、その先に控えている「分数」の意味がわからなくなる。二種類の割り算に対応して、分数にも2つのタイプがあるからだ。

 �△離織ぅ廚粒笋蟷擦砲弔い董⊇斗廚陛世鯤簑�しておこう。<6÷2>の「分け算」の場合は、「6の中に2がいくつ含まれるか」と考えるとよりわかりやすい。そしてこう考えることで、「2を何倍すれば6になるのか」ということも自然に理解されるだろう。

 実をいうと、「数の計算」では、実体的な�,離織ぅ廚痢岾笋蟷察廚茲蠅癲�機能的なタイプ�△痢嵎�け算」の方が本質的である。�,�ら�△悗痢嵌�躍」ができるかどうか、残念ながら、多くの小学生はここでつまずいている。

 したがって、「分数」の意味もわからないままに、ただドグマだけの計算が横行している。訳が分からないまま計算しているわけだから、すぐに忘れてしまう。分数計算のできない高校生や大学生が大繁殖するわけだ。こうした現象の背後に、小学校で「引き算」とともに「割り算」の本質が教えられていないという、日本の初等教育の致命的な欠陥が考えられる。


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