anxious for Heaven鳥かごなんて、最初からなかった。 |
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2004年02月25日(水) | ヘアサロンにて。 |
一月半ぶりに行ったヘアサロン 印象が変わったねと連発される もうそろそろカットしないの? 尋ねられては首を振る 『もう少し頑張ります、伸ばします』 担当の女性がふふふと笑う そっか、彼は長い方が好きだったね ちろっと舌を出してみる 『だからこれでも頑張ってるんですよ』 なんだかまつげが長くなった? エステティシャンのお姉さんが言う 『だって美容液使ってますもん、わかります?』 彼女がまつげに触れて頷く わかるわかる、全然感触が違う 少し嬉しくなって目を伏せる 『私にとっては高い投資でしたもん』 『半年振りのデートだから』 店長にそう告げると 誕生月だしデートならおまけしてあげる そう言って無料で毛先をカットしてくれた せっかくだからたくさん甘えてくるんだよ 店長とはもう13年の付き合い 『らしくないくらい甘えてきますよ』 げらげらと大声で笑われた カラーリングとまつげのパーマが終わり 冷たい紅茶を頂きながら 小さな小さなためいきをつく こんなに頑張って準備しちゃって 無駄になったらどうするんだろう、私 でも、まあ、いいか 自分のための出費なんだから 綺麗になるきっかけを与えてくれる彼と 綺麗にしてくれる美容師さんに感謝。 半分寝ぼけながらいろいろな遣り取りをした。 『姜ちゃんらしくない』『すっかり女の子になっちゃって』 散々な言われようだな…と憤懣やるかたないけれど、事実だし。 『服装どころか顔つきが変わっちゃってさ』『中学生の頃が嘘みたい』 そんな昔のことを持ち出さなくてもいいじゃないですか。 結構気にしてるんです、過去、あまりにも男の子だったこと。 でもやっぱり店長さんは長い付き合いで気心が知れているし 彼女以外の人にカットしてもらうなんてこと、考えられない。 京子ちゃん、おまけしてくれてありがとう。 次回はきちんとお金払ってカットしてもらいます。 |
一緒にいられると思ったのは たぶん、間違いじゃない。 |
written by:Kyo Sasaki ☆メール☆ |
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