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『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

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握手
2001年10月10日(水)

雨だ。

本占いによると「雨」だったので「当たった!」と思った。
本占い、っていうのは俺がよく、「本をぱっと開いて、そのページに書いてあることが明日の出来事」って事にしてやってるやつで、
昨日開いた小説のページは雨のシーンだったから。

でももっとしんみりした雨のはずだったのだが、わりと大雨。
たまで練習だったので山田を運ぶの大変じゃないか。
楽器ケースにくっ付けてるプーが、くまのくせにヌレネズミみたいになってブサイクになってた。
山田だってどうせしけってんだろ。
弦楽器って雨の日はだめらしいよ。
なんか知らんけど。木がだめらしい。音篭るとか。

友人に俺は最近「投げやり」で「自暴自棄」で「ひくつ」だと言われた。
そんな事思ってもみなかったのでびっくりしたが、そう言われたのがなんとなく嬉しかったのでマゾかもしれないと思った。

投げやりって良くないよね。
自分の時間や、お金や体やなんかをいとおしく思えないと、上手に使えないものね。
それに自分を大事な人って思えないと、まわりの人を大事って思うのも難しい。

話がずれるかもしれないけど、俺はまわりの人にあなたは大事な人なんだって事を日々伝えたい。
大事じゃない人なんていないんだから。
小さな感情にも耳を傾けたい。
ちょっとの顔のうごき、
小さな気持ちの起伏、
なんでも気がついてあげられたらいいのに。

自分の事を大事に、
まわりの人も大事に、
世界中の人を大事に思えるくらいになれたら。

まるで壊れ物を扱うように人を扱いたい。すごくそっと。

同時代に生まれてここで会えたってだけでも奇跡のようなことだ。

必ず握手して別れるように




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